シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究 」日本の自動車部品などを代表するデンソー。同社の時価総額は4.2兆円にも及びます。デンソーの従業員の年間給与平均がいくらなのか、また平均年齢がいくつなのか等を今回は最新の有価証券報告書をもとに見て行こうと思います。

デンソーの平均年間給与はいくらか

デンソー単体(有価証券報告書の提出会社)の平均年間給与は812.3万円と800万円を大きく超えています。また、単体の従業員の平均年齢は43.4歳となっており、40歳を超えています。

国税庁によれば、日本の平均給与は420万円程度です。その平均値を考慮すればデンソーの給与水準には驚かされるばかりです。

デンソーの従業員数は何人か

連結では16万8813人、単体では3万9315人となっており、連結企業の大きさが分かります。連結の地域別では日本が7.5万人、アジアが5.0万人、北米が2.4万人、欧州が1.7万人となっています。海外従業員数が日本を超えてはるかに大きくなっており、まさにブローバル企業といえます。

今後は、電動化、コネクティッド化、自動化などのテクノロジーの変化によるクルマの在り方も変わる中で様々な人材が必要になってくる企業といえるでしょう。自動車産業のサービス化でもあるMaaSも含めて注目です。

トヨタ自動車の給与はいくらなのか

デンソーの給与をここまで見てきましたが、デンソーが気になる方はトヨタ自動車の給与も認識しておきたいという方も多いのではないでしょうか。「トヨタ自動車の給料はどのくらいか」を見ていただくとお分りだと思いますが、トヨタ自動車(単体)の平均年間給与は831.9万円となっています。現時点では、若干デンソーの方が低い水準となっています。

今後、自動車の電動化、コネクティッド化、自動化などのエレクトロニクス化が進めばデンソーの事業領域により注目も当たってこようかと思います。デンソーの給与がトヨタ自動車を超える日は来るのでしょうか。こちらも注目です。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。従業員数は就業人員です。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています。」とされています。

LIMO編集部