2024年1月1日から新NISAがスタート。これを機に、投資信託や株式への投資を検討している方も多いのではないでしょうか。

しかし、リスク管理を徹底的に行いながら、効率よく利益を上げるためには、ただ闇雲にインデックスファンドのような投資信託に投資しておけばOKというわけではありません。

そこで今回は、ファンドを選択する際、どのようなポイントを抑えれば良いのかについて、詳しく解説していきます。

1. インデックスファンドとは

そもそも、「インデックス」とは指標、「ファンド」とは投資信託を表す言葉です。この二つを組み合わせたインデックスファンドは、市場全体の動きを表す代表的な指数に連動した成果を目指す投資信託のことを言います。

ベンチマーク(目安)になるインデックスとして、主に以下のものが挙げられます。

  • 日経平均
  • NYダウ
  • 債券指数
  • リート(不動産投資信託)指数
  • コモディティ指数

インデックスファンドは、値動きが比較的分かりやすいことや運用コストが低いことなど、さまざまなメリットがあります。

1.1 アクティブファンドとインデックスファンドの違い

ファンドは、大きく分けて、アクティブファンドとインデックスファンドの2種類に分類することができます。

【写真全3枚中1枚目】アクティブファンドとインデックスファンドの違い、2枚目/つみたて投資枠対象商品(2024年8月23日現在)1/3

アクティブファンドとインデックスファンドの違い

LIMO編集部作成

アクティブファンドは、指数を上回る、もしくは指数に捉われずにリターンの獲得を目指す投資信託のことを指します。

具体的には、ファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロが、成長性が高いと判断した企業への訪問や決算書などのデータ分析を実施し、組入銘柄を決定します。

また、ファンドマネージャーによるデータ分析などによって多くの手間がかかるため、前述したインデックスファンドに比べて手数料が高くなる傾向に。

まとめると、インデックスファンドは、比較的低いコストで市場並みの運用成果を狙える一方、指数を上回るリターンは期待できないのが特徴といえます。

反対にアクティブファンドは、コストはかかるものの、より大きなリターンを獲得できる可能性があると言えるでしょう。

つみたて投資枠対象商品(2024年8月23日現在)2/3

つみたて投資枠対象商品(2024年8月23日現在)

出所:金融庁「つみたて投資枠対象商品」2024年8月23日現在

なお、NISAでは国内および海外を含むさまざまな投資信託に投資することができます。各投資信託やファンドの性質をしっかりと見極め、自身のポートフォリオを考慮した上で、選択する必要が出てきます。

2. 投資信託を選択するポイント

前述した通り、インデックスファンドは、運用コストが低いことや値動きが比較的分かりやすいことなどから、初心者の方にぴったりのファンドと言われています。

しかしながら、「インデックスファンドに投資しておけばOK」という考えでは、リスク管理をしながら資産運用を上手く行っていくことは難しいでしょう。

では、ファンド選択の際、どのようなポイントを抑えれば良いのでしょうか。

2.1 分散投資

まず始めに、分散投資を心がけるという点が挙げられます。

投資対象がファンド1本のみの場合、資産が分散されておらず、一つのファンドの価格変動が直接資産の増減に影響を与えてしまうことになります。これは、リスク管理上良くありません。

そのため、無リスク資産とリスク資産のバランスを考えて投資を行うことが大切です。

リスク資産と無リスク資産3/3

リスク資産と無リスク資産

出所:金融庁「リスク資産と無リスク資産の中身②」

もしすでに1本ファンドを保有している場合は、もう1本種類の異なるファンドをポートフォリオ内に追加するのも良いでしょう。分散投資によって全体のリスクを低く抑えることが可能です。

中でも特に、自身の保有しているファンドと傾向の異なる値動きをするファンドを選択することによって、効率よくリスクを分散できます。

なお、こうしたファンドの探し方としては、ファンド間や指数などとの値動きの連動性を表す「相関係数」を参考にすると良いでしょう。

2.2 アクティブファンドの活用

アクティブファンドを上手く取り入れて活用することも、上手く投資を進める重要な方法の一つです。

具体的には、新興国など、経済成長率が高い国や地域の株式に特化したものや、国際的かつ成長率の高いテクノロジー関連企業などに投資をするものがあげられます。

こうしたアクティブファンドを取り入れると、インデックスファンドや無リスク資産でリスク管理を行いながらも、資産価格の上昇を享受できる可能性が高まります。

3. まとめ

インデックスファンドには、コストがあまりかからないことや値動きが分かりやすいことなど、多くのメリットがあります。

しかし、より安全かつ効率的な資産運用を目指すには、インデックスファンドにだけ投資していれば良いというわけではありません。

今回紹介したように、自身の投資比率をしっかりと考え、アクティブファンドもポートフォリオの一部として検討しつつ、バランスの良い投資を行うことが、上手な資産運用への第一歩となるでしょう。

参考資料