2. 投資信託を選択するポイント

前述した通り、インデックスファンドは、運用コストが低いことや値動きが比較的分かりやすいことなどから、初心者の方にぴったりのファンドと言われています。

しかしながら、「インデックスファンドに投資しておけばOK」という考えでは、リスク管理をしながら資産運用を上手く行っていくことは難しいでしょう。

では、ファンド選択の際、どのようなポイントを抑えれば良いのでしょうか。

2.1 分散投資

まず始めに、分散投資を心がけるという点が挙げられます。

投資対象がファンド1本のみの場合、資産が分散されておらず、一つのファンドの価格変動が直接資産の増減に影響を与えてしまうことになります。これは、リスク管理上良くありません。

そのため、無リスク資産とリスク資産のバランスを考えて投資を行うことが大切です。

リスク資産と無リスク資産

リスク資産と無リスク資産

出所:金融庁「リスク資産と無リスク資産の中身②」

もしすでに1本ファンドを保有している場合は、もう1本種類の異なるファンドをポートフォリオ内に追加するのも良いでしょう。分散投資によって全体のリスクを低く抑えることが可能です。

中でも特に、自身の保有しているファンドと傾向の異なる値動きをするファンドを選択することによって、効率よくリスクを分散できます。

なお、こうしたファンドの探し方としては、ファンド間や指数などとの値動きの連動性を表す「相関係数」を参考にすると良いでしょう。