1.2 【20歳代~70歳代の二人以上世帯】貯蓄2000万円以上の割合と平均・中央値

ここからは20歳代から70歳代の二人以上世帯について、貯蓄2000万円以上の割合と平均値・中央値を見ていきましょう。

【二人以上世帯】世代別貯蓄の平均値と中央値

【二人以上世帯】世代別貯蓄の平均値と中央値

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」をもとにLIMO編集部作成

  • 全体:18.9%
  • 20歳代:2.9%
  • 30歳代:6.6%
  • 40歳代:11.8%
  • 50歳代:16.6%
  • 60歳代:30.0%
  • 70歳代:27.1%

二人以上世帯では貯蓄2000万円以上の割合が30歳代以外の全世代で単身世帯を上回りました。特に60歳代では30%となっています。

二人以上世帯では、共働きによる収入の増加や、子育てなどのライフイベントが終わることで支出が減少し、貯蓄が増加する傾向があります。

特に60歳代では、退職金や年金などのまとまった収入も得やすい時期であるため、貯蓄が増えやすいです。

また、60歳代では住宅ローンを完済している世帯が多いため、その分貯蓄に回せるお金が増えていると考えられます。

2019年に話題となった「老後2000万円問題」が記憶に新しいですが、貯蓄が2000万円を超えることで、生活に何か変化が生じるのでしょうか。

実際には個人の生活状況や価値観によって異なる部分もありますが、次章で考えられる変化を挙げてみます。