2. 社会保障給付の大半は医療・年金・介護

社会保障給付費の内訳は次の通りです。

  • 医療:48兆7511億円
  • 年⾦:55兆7908億円
  • 福祉その他:33兆2918億円

(福祉その他のうち)介護対策:11兆2912億円

医療と年金、介護対策の費用の合計は116兆円近くに及び、社会保障給付全体の約84%を占めます。

3. 社会保障給付の財源は社会保険料と公費負担

年間140兆円近い社会保障給付の費用を負担するのは、国民の社会保険料(健康保険料や国民・厚生年金保険料など)と国や地方自治体などの公費負担です。

2022年度の負担状況は次の通りです。

  • 社会保険料:77兆2894億円(全体の50.5%)
  • 公費負担:64兆2172億円(42.0%)

公費負担は国民の税金で賄われるため、社会保障給付の費用は国民全員が負担していることになります。

ここまで、2022年度の社会保障給付とその財源について解説しました。

新型コロナウイルス感染症の終息で2022年度は給付が一時的に減少しましたが、安心できる状況ではありません。

次章では、社会保障に関する今後の課題について解説します。