1. 正社員とフリーランス、どんな違いがある?どちらを選ぶ方がいい?
正社員とフリーランスの違いとしては、以下のことが挙げられます。
【写真2枚】正社員とフリーランスの違い一覧表。労働基準監督署では偽装フリーランス問題をどう判断する?次ページで解説

出所:厚生労働省「人を雇うときのルール」、厚生労働省「労働条件・職場環境に関するルール」、厚生労働省「働き方・人への投資WG 厚生労働省説明資料」をもとに筆者作成
〈労働時間〉
- 正社員:就業規則に基づく
- フリーランス:時間の定めや縛りなし
〈最低賃金〉
- 正社員:地域ごとに適用される
- フリーランス:地域にかかわらず適用されない
〈福利厚生〉
- 正社員:会社ごとに定められている
- フリーランス:自分で用意する必要がある
〈社会保険〉
- 正社員:加入義務あり
- フリーランス:加入義務なし
〈労働保険〉
- 正社員:加入義務あり
- フリーランス:加入義務なし
※労災保険は11月から任意加入可能
正社員は、規則のもと、さまざまなことが定められています。賃金や社会保険、労働保険などは法律に基づき、労働時間や福利厚生は、企業の就業規則などで規定されています。
一方、フリーランスは法律に縛られません。そのため、労働時間の定めや社会保険・労働保険への加入義務もありません。しかし、フリーランスは労働基準法が適用されないため、賃金が最低賃金以下でも罰せられません。また、組織に属さないため福利厚生制度には自分で加入する必要があります。
特に、労働基準法が適用されないことで、フリーランスの搾取が問題視されてきています。このことについて、次章で解説します。