3. 厚生労働省はギグワーカーの待遇を改善する方針
2024年11月からはフリーランス新法が施行されます。これとは別に、厚生労働省はWeb上のプラットフォームで仕事を請け負うギグワーカーの待遇改善を検討しているようです。
現在検討されている案は、ギグワーカーへの報酬に労働者と同じように最低賃金を適用し、福利厚生の一環として有給休暇を設置するといった内容です。
これにより、ギグワーカーが搾取されるのを防ぐと同時に、企業の人手・労働力不足を解決しようとしています。
ただし、具体的な指針の表明時期は未定です。今後の情報を注視する必要があるでしょう。
4. まとめにかえて
偽装フリーランスは、法律の抜け穴をかいくぐった働き方であり、決して適切なものではありません。人によっては心身ともに疲弊し、体を壊してしまう可能性もあるでしょう。
フリーランス新法や厚生労働省の指針案などにより、フリーランスの働く環境が整備されつつあります。企業に搾取されることなく自律的に働ける環境ができれば、より多くのフリーランスが活躍できるでしょう。
参考資料
- 総務省統計局「令和4年就業構造基本調査 結果の概要」
- 厚生労働省「人を雇うときのルール」
- 厚生労働省「労働条件・職場環境に関するルール」
- 厚生労働省「働き⽅・⼈への投資WG 厚⽣労働省説明資料」
- 厚生労働省「フリーランスとして業務を行う方・フリーランスの方に業務を委託する事業者の方等へ」
石上 ユウキ