40代の個人投資家は、いつ投資をはじめたのか

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「お金」のことは仲の良い友人や知人にも聞きにくいというのは皆さんお感じのことともいます。今回は日本証券業協会の個人投資家に対する意識調査をもとに、シリーズでお伝えしている世代別の「証券投資の開始時期」についてみていきましょう。

40代の個人投資家は証券投資をいつはじめたのか

40代といえば働き盛りで年収が増えつつある方もいる一方、お子さんがいる世帯では住宅ローンの返済や子供の教育費などがのしかかりなかなか貯蓄にお金を回せないという世帯も多いのではないでしょうか。ただ、今回の調査結果では、40代の個人投資家はアベノミクスでにわかに投資家になったわけではなく、意外に20代などの早い時期から資産形成または資産運用していることが見て取れます。以下、どのくらいの割合の人がいつ証券投資をしているのかについてみていきましょう。

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  • 2017年:0.6%
  • 2016年:2.7%
  • 2015年:6.8%
  • 2014年:5.0%
  • 2005~2013年:29.1%
  • 2001~2004年:11.6%
  • 2000年以前:31.2%
  • 覚えていない:13.0%

まとめにかえて

こうしてみると、40代の個人投資家については、証券投資を始めた時期としてアベノミクス以降始めたというより、2000年以前にすでに投資家としてデビューしていたことが分かります。2000年以前というと40代からすればほぼ20年前近く前となり、現在個人投資家である40代が20代当時にすでに投資家であった人が約3割もいることになります。若い世代は投資に興味がないといわれることもありますが、20年近く前に個人投資家としてデビューした人はその後もしっかりと運用に取り組んでいたということも分かります。

【ご参考】日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告」について

日本証券業協会が2018年1月に発表をした「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告」では、株式や投資信託といった有価証券投資をしている投資家の特徴について知ることができます。同調査は、全国の個人投資家(20歳以上)の合計5073人にアンケートを実施しています。株式、投資信託、公社債のいずれか、もしくは複数保有している層である既に投資家である人たちに行った調査です。

同調査で特に興味深いのは世代別の調査結果ではないでしょうか。20~30代、40代、50代、60~64歳、65~69歳、70歳以上と世代別、また年齢別に調査結果を開示しています。「お金」の悩みや疑問はもちろん人それぞれです。職業や年収、家族構成、親の資産保有状況等によって異なってくるでしょうが、同世代が「お金」のことについてどのように考えているのかは皆さんが興味のある点ではないでしょうか。そうした点を知る上でも大規模な人数にあたった調査であり、また個人投資家の特徴を知る上で非常に有益だといえます。

青山 諭志

参考記事

ニュースレター

慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット動向、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄や投資といった個人の資産運用動向を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。