3. 就業や失業に関するお金
ここからは、就業や失業の際に受け取れる給付金や手当金を紹介します。
3.1 失業給付(失業保険)
倒産・契約期間満了などの事情で離職した際に、再就職するまでの生活を支えるために受け取れる給付金です。
就職したい意思があること、すぐ働ける状態であることなどが受給の条件となっています。
受給金額は年齢や失業理由などによって決定され、給付期間は90日〜360日です。
給付を受けるには、ハローワークでの手続きが必要です。
3.2 再就職手当
失業給付の受給資格があると認められた後、早期に就職が決まった場合に受け取れる手当です。
失業給付の給付日数の2/3以上を残した場合は支給残日数の70%、1/3以上の場合は60%を受け取れます。
再就職手当を受給するには、就職が決まった日の翌日から1ヶ月以内に支給申請書を提出することが必要です。
3.3 教育訓練給付金
指定の教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給される制度です。
対象の教育訓練は約1万6000講座で、教育訓練給付制度の検索システムで検索できます。
受給するには、雇用保険の加入期間などの条件があり、ハローワークでの手続きが必要です。
3.4 職業訓練受講給付金
ハローワークには、給付金を受け取りながら、職業訓練を受けられる制度があります。
条件を満たす必要がありますが、職業訓練を無料で受講できるうえに、月額10万円が支給されます。
生活費を補填しながら、就職・転職に備えることが可能です。
職業訓練受講給付金の受給を希望する場合は、ハローワークにて訓練受講の申し込みと同時に給付金の審査を申請します。
3.5 高年齢雇用継続給付
60歳〜65歳未満の方を対象に、60歳以降の賃金が60歳時点に比べて75%未満に低下した状態で働き続ける場合に受け取れる給付金です。
60歳以降に再雇用などで勤務を継続すると賃金が大幅に減少することが一般的なため、減少分をカバーするための制度です。
受給するには、ハローワークへ支給申請書の提出が求められます。