2. 厚生年金「月額15万円」の人の「必要な年収」はいくら?

厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」では、収入別モデル年金額が例示されています。

  • 現役時の報酬が54万9000円(※男性の平均的な収入を1.25倍):年金額18万6104円
  • 現役時の報酬が43万9000円(※男性の平均的な収入):年金額16万2483円
  • 現役時の報酬が32万9000円(※男性の平均的な収入を0.75倍):年金額13万8862円
  • 現役時の報酬が37万4000円(※女性の平均的な収入を1.25倍):年金額14万8617円
  • 現役時の報酬が30万円(※女性の平均的な収入):年金額13万2494円
  • 現役時の報酬が22万5000円(※女性の平均的な収入を0.75倍):年金額11万6370円
  • 現役時の報酬が14万2000円(短時間労働者の平均的な収入):年金額9万8484円

資料から、現役時代の報酬が43万9000円であれば年金額が約16万円だとわかります(天引き前)。

さらに、厚生労働省の「公的年金シミュレーター」を利用すれば、より詳細な試算を行えます。

たとえば「22歳から64歳まで働き、65歳から年金を受け取る」ケースでは、年収の平均が410万円(月収約34万1000円)であれば、年金額の見込みが180万円となります。

公的年金シミュレーターの結果

公的年金シミュレーターの結果

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」

ざっくりとしたイメージにはなりますが、社会人として働く期間の平均年収が410万円程度あれば、月額15万円の年金支給を実現できるでしょう。

次の章では、実際の手取り額が低くなる注意点について解説します。