3. 【年金の落とし穴】実際の手取り額は低くなる点に注意
公的年金からは国民健康保険料や介護保険料などの社会保険料、さらに所得税と住民税が天引きされるため、実際に振り込まれる金額は額面と異なります。
実際の手取りで15万円を受け取るためには受給する年金額を増やさなければなりません。
実際に使えるお金は手取り額である以上、老後生活は額面ではなく手取りベースを参考に設計する必要があります。
ねんきん定期便やねんきんネットで受給額を確認しながら、老後生活をイメージしてみてください。
4. まとめにかえて
22歳から64歳まで働くと仮定した場合、現役時の平均年収が410万円程度であれば、月額15万円(年額180万円)の年金額となります。
ただし、実際には社会保険料や税金が天引きされるため、額面と実際の振込額は異なる点に注意しましょう。
また、年金は毎年度改定されるため、年金受給額が減る可能性も考えて備える必要があるでしょう。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点②」
- 厚生労働省「公的年金シミュレーター」
- 日本年金機構「年金から介護保険料・国民健康保険料(税)・後期高齢者医療保険料・住民税を特別徴収されるのはどのような人ですか。」
柴田 充輝