最新の年金支給日は、先月8月15日でした。公的年金は原則、偶数月に振り込まれますので次は10月になります。
年金受給額は、これまでの働き方や納めてきた保険料によって差があります。
ちなみに、厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均月額は「14万3973円」です。
公的年金は偶数月に2カ月分が支給されるため、年金受給額が月額15万円(年額180万円)であれば年金支給日は30万円となる計算です(※税金や社会保険料の天引き前)。
年金受給額が月額15万円となるには、現役時代にどの程度の収入が必要か、気になっている方もいるのではないでしょうか。
今回は、厚生年金「月額15万円」の人の年収目安について解説します。
1. 2024(令和6)年度の国民年金は満額6万8000円!「公的年金制度」の仕組み
日本の年金制度は、20歳以上60歳未満のすべての方が加入する国民年金と、会社員や公務員の方が加入する厚生年金の2階建てです。
2024(令和6)年度における国民年金の満額は6万8000円。月額15万円の年金額を受給するには厚生年金に加入する働き方を選択する必要があるでしょう。
国民年金保険料は定額で、満額も決まっています。
一方で、厚生年金は収入に応じて納める保険料や将来受け取れる年金額が決まり、高収入な人ほど受け取れる年金額が増える仕組みです。
将来受け取る年金を増やしたい場合、できるだけ長く働くことと、可能な限り収入を増やすことが基本的な考え方となります。
次の章では、、厚生年金「月額15万円」となるために必要な年収について解説していきます。