4. 子どものアルバイト、確定申告は必要?
子どものアルバイトと言っても、大人と同様に、要件を満たした場合には確定申告をしなければなりません。
4.1 アルバイトで、確定申告が必要となるケース
- 年末調整が提出期限に間に合わなかった方で、年収が103万円を超える
- 12月31日(年末調整)前にアルバイトを辞めたが、年収が103万円を超える
- 複数のアルバイトを掛け持ちしており、年収が103万円を超える
- アルバイトの以外に、20万円以上の収入がある
アルバイトをしている人が覚えておきたいのは、年収103万円という数字です。
基本的に、103万円以下の場合は、確定申告が不要となります。
しかし、103万円を超えてしまい、年末調整を受けられなかった場合は、確定申告をする必要があります。
ただし、例外として、以下のようなケースがあります。
全ての人に当てはまるわけではないので、参考程度に覚えておくと良いでしょう。
4.2 アルバイトでも確定申告が不要となる例外
12月31日(年末調整)前にアルバイトを辞め、その後新しいアルバイトをしている場合、新しいアルバイト先に、辞めたアルバイトの源泉徴収票を提出して年末調整を行えば、確定申告が不要となるケースがあります。
また、複数の会社でアルバイトをしている場合、年末調整を行う会社に、他のアルバイト先の源泉徴収票を提出してまとめて年末調整を行えば、確定申告が不要となるケースがあります。
5. まとめにかえて
子どもがアルバイトを始めたいと言ってきたときは、扶養控除や確定申告、年末調整など、社会の仕組みを勉強する絶好のチャンスでもあります。
一定条件を満たすと、親が受けられる控除がなくなったり、健康保険料を支払わなくてはいけなかったり、確定申告が必要になったりと、一緒に勉強すると安心です。
今回ご紹介した内容を参考にしながら、ぜひ子どもと一緒にお金の仕組みを復習しておきましょう。
参考資料
下中英恵FP事務所 下中 英恵