2024年6月から定額減税がスタートしており、減税しきれないと見込まれる方には「調整給付金」の支給が始まっています。

すでに支給されている自治体もありますが、申請方法や支給時期は自治体によって異なり、9月以降の支給を見込んでいる自治体も多いようです。

また、お住まいの地域によっては申請しないと受け取れないケースがあるので、必ず自治体から届く書類の内容もしくはホームページの情報を確認しましょう。

今回は、実際にいくつかの自治体を例に、申請方法や支給時期などについて見ていきます。

1. 定額減税の「調整給付金」とは

まずは、定額減税についておさらいしましょう。

定額減税とは、納税者本人と、同一生計配偶者または扶養家族1人につき3万円(住民税1万円も加えると4万円)が給与等から控除されるというものです。

例えば、同一生計配偶者である妻と、扶養家族である子ども1人の3人家族の場合、所得税9万円、住民税3万円が減税されます。

そして「調整給付金」とは、定額減税を十分に受けられないと見込まれる方に支給される給付金のことです。

2024年6月の給与等から順次控除されますが、納めている所得税額に対して減税額が多い場合など、控除しきれないと見込まれる場合は調整給付を受ける形になります。