2. 【解説】年金額が変動する理由とは?
年金額は毎年一定ではありません。給付額や負担の増減があるため、毎年受け取れる金額が変わります。
2.1 年金額は毎年改定されるから
年金額は、物価上昇率や名目手取り賃金変動率、マクロ経済スライド調整率などの要因で毎年変動します。
簡単にいうと、物価上昇率や名目手取り賃金変動率が上昇すると、受け取れる年金額も増える仕組みです。
実際に、2024年度の年金額は2023年度から原則2.7%の引き上げとなりました。
2.2 住民税には「仮徴収」と「本徴収」があるから
住民税には「仮徴収」と「本徴収」があります。
仮徴収とは「仮の状態」で計算された住民税で、上半期(4月・6月・8月)に関しては前年度の税額の2分の1に相当する額を3回に分けて徴収されます。
下半期(10月・12月・2月)に関しては、当該年度の所得に対する税額から本年度の仮徴収税額を控除した額の3分の1ずつを徴収します(本徴収)。
つまり、8月に支給される年金と10月に支給される年金では、天引きされる住民税に差が生まれるのです。