「人生100年時代」と言われている今、私たちの平均寿命は徐々に延び続けています。

厚生労働省によれば、2024年度~2026年度の65歳以上の高齢者が払う介護保険料は、従来より3.5%上昇。少子高齢化の影響はもちろん、介護が必要な高齢者・もしくは介護サービスを利用する方が増加していることも要因となっています。

加えて昨今の止まらぬ物価高。年金暮らしのシニア世代の多くが、家計のやりくりに骨を折っていることでしょう。

こうした状況を鑑み、政府や自治体の各種支援も進行していますね。2024年6月21日、岸田首相は年金世帯等を対象とした追加給付金を秋ごろをメドに策定すると記者会見で明言しています。

【写真1枚目】物価高から守る「二段構え」の対応。その「第二段」には低所得者世帯や年金世帯への追加給付金が含まれます

出所:首相官邸「岸田内閣総理大臣記者会見」2024年6月21日

そんないま、年金生活を送るシニア世代の親御さんを持つ人の中には、「うちの親は年金をいくらもらえているのだろう」「要介護になったら費用は大丈夫?」といった心配をされている人もいるはず。

介護や医療に必要な金額は、場合によって個人差があります。そして年金受給額も人それぞれです。実際に親がどのくらい年金をもらえているのか、介護費用の準備についてどう考えているのか「聞きたくても聞けない」という人もいるでしょう。

今回は、令和の年金エイジたちの「年金受給額事情」や、平均的な介護費用等に関するデータを見ながら考えていきたいと思います。