3.2 【後期高齢者医療保険に加入】75歳以上の人の社会保険料
75歳以上になると、国民健康保険料から後期高齢者医療保険料に切り替わります。
介護保険料は収入条件が変わらない限りは65〜74歳と同じ金額となるため、ここでは「後期高齢者医療保険料」のみ求めていきます。
東京都練馬区の場合、後期高齢者医療保険料の算出方法は下記のとおりです。
上記資料を参考に、社会保険料を算出した結果、下記の金額となりました。
- 後期高齢者医療保険料:年額2万7500円
- 介護保険料:年額8万5680円
上記から、今回のモデルケースとなる75歳以降の社会保険料は年額11万3180円となります。
4. 老齢年金世代の社会保険料が値上げ
本記事では、老齢年金世代の「社会保険料」について詳しく紹介していきました。
老後も年金から社会保険料が徴収され続け、これは「介護が必要になったから」「病気になったから」といって天引きが終了するわけではありません。
将来、ご自身の年金からどのくらい社会保険料が天引きされるのか、平均額やシミュレーションなどから、事前にある程度想定しておけると良いでしょう。
参考資料
- いわき市「年金を受給されている65歳以上の方の個人住民税(市民税・県民税)の年金特別徴収について」
- 日本年金機構「年金Q&A(年金からの介護保険料などの徴収)」
- 総務省「家計調査報告 家計収支編」
- 日本年金機構「所得金額の計算方法」
- 練馬区「国民健康保険料の計算方法(令和6年度)」
- 練馬区「65歳以上の方の介護保険料の決め方」
- 練馬区「後期高齢者医療制度の保険料」
和田 直子