2. 老齢年金世代の「社会保険料」の平均はいくら?

総務省の「家計調査報告 家計収支編」によると、年代別における無職の老齢年金世代の社会保険料(健康保険料・介護保険料)は下記の結果となりました。

【写真全枚中1枚目】《年代別》無職の老齢年金世代の社会保険料(健康保険料・介護保険料)、2枚目では《年代別》健康保険料・介護保険料の平均額を掲載

【年代別】無職の老齢年金世代の社会保険料(健康保険料・介護保険料)

出所:総務省「家計調査報告 家計収支編」を参考に筆者作成

【年代別 老齢年金世代の社会保険料(健康保険料・介護保険料)】

  • 65〜69歳:2万405円
  • 70〜74歳:1万8717円
  • 75〜79歳:1万7266円
  • 80〜84歳:1万5229円
  • 85歳〜:1万5204円

年代別における、シニア世代の社会保険料は1万5000円〜2万円が平均となっています。

次章にて、「健康保険料」「介護保険料」それぞれの平均額を確認していきましょう。

2.1 社会保険料で負担が大きいのは「健康保険料」

総務省の「家計調査報告 家計収支編」によると、無職の老齢年金世代における「健康保険料」「介護保険料」それぞれの平均額は下記の結果となりました。

《年代別》健康保険料・介護保険料の平均額

《年代別》健康保険料・介護保険料の平均額

出所:総務省「家計調査報告 家計収支編」を参考に筆者作成

健康保険料と介護保険料の平均額を比較すると、健康保険のほうが負担額は高くなっています。

また、年代別に比較すると、75歳以降から社会保険料が徐々に減少傾向にあります。

前章でお伝えしたように、老齢年金世代が加入する健康保険料は、65歳以上75歳未満の人が加入する「国民健康保険料」と、75歳以上の人が加入する「後期高齢者医療保険料」があります。

国民健康保険料と比較すると、後期高齢者医療保険料のほうが負担額が低いことから、75歳以降の社会保険料負担が徐々に少なくなっているのでしょう。

では具体的に、年金額15万円だった場合、65歳以上75歳未満の人と、75歳以上の人でどのくらいの違いが生じるのでしょうか。

次章にて、社会保険料のシミュレーションをしていきましょう。