1.3 FIREの失敗例3. 人生の充実度

  • 仕事や人間関係がなくなり、暇になる
  • 承認欲求が満たされない

FIREを目指す方は、自分でやりたい趣味や夢があるケースが多いでしょう。

しかし、仕事をやめて、いざ自分のやりたかったことに没頭してみると、意外とすぐに満足してしまうことがあります。だんだんと時間を持て余すようになり、暇だと感じてしまう人もいるようです。

また、FIREしてみたけれど、やはり自分の趣味だけでは満足できない人もいます。

そもそも人は、さまざまな人間関係の中で、自分が認められたいという承認欲求の性質を持っています。

【写真1枚目/全1枚】65歳以上の親しくしている人をもつ割合と、生きがいを感じる程度。友人や仲間がいるほど生きがいを感じている人の割合が多い

【写真1枚目/全1枚】65歳以上の親しくしている人をもつ割合と、生きがいを感じる程度。友人や仲間がいるほど生きがいを感じている人の割合が多い

出典:内閣府「令和4年版高齢社会白書」

FIREをしてしまうと、仕事をしていたころのような困難を乗り越えて得られる達成感を感じなくなり、生活に張り合いがないと感じる人もいるでしょう。

2. FIREは本当に幸せなのか?

FIREを目指す人の多くは、現役時代はFIREするために収入が高く忙しい仕事に取り組み、倹約しながらお金を貯める生活をします。

そして、仕事を早めに引退したら、貯めたお金を少しずつ切り崩し、引き続き倹約しながら生活をします。

FIREの失敗例や倹約生活を考えると、必ずしも仕事を早めに辞めることが、幸せにつながるとは限らないことが分かります。

ただ闇雲にFIREを目指すのではなく、より充実した人生にするにはどうしたらよいのか、しっかりと考えてみましょう。

また、FIREをしてみて「やっぱり自分に合っていなかった」「もう一度働きたい」と感じたら、自分の幸せのためにFIREの他にできることについて、考えてみることが大切です。