5. 老後に向けた備えをファイナンシャルアドバイザーが解説
今回は、60歳代、70歳代、80歳代の年齢別に国民年金と厚生年金の受給額を見てきました。
データによれば、国民年金と厚生年金の両方とも年代によって受給額に大きな差があるという訳ではありませんでした。
国民年金の平均受給額は5万円台で、厚生年金については14万円台が平均値です。
自営業やフリーランスの方は将来受け取れる年金は国民年金のみとなります。
月5万円台で1月の生活費をまかなうのは非常に厳しいですから、国民年金とは別に月15~20万円ほど引き出すことができる老後資金を蓄えておくと安心ですね。
また、厚生年金の受給額は現役時代の年収や、会社員として働いていた期間によって個人間で差が大きくでることが一般的です。
そのため、現在会社員や公務員として働いている方は平均値を参考にするのでなく、ねんきんネットやねんきん定期便などで自身が将来受け取れる年金見込額を参考に、老後資金の準備を始めてみるのがおすすめです。
また、どのくらい老後資金を準備すればいいか、老後資金を準備する方法は何がいいのかについて悩むという方は、お金に関する本を読む、マネーセミナーを受講する、金融機関で相談してみるなど様々な方法があります。
まずは老後資金を準備するための方法や、老後資金準備について学べる場所など、情報を収集するところから始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 首相官邸「岸田内閣総理大臣記者会見」2024年6月21日
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
鶴田 綾