筆者は前職の信用金庫時代、多くの年金エイジのみなさんとお話しをしてきた経験があります。その中で、「もう少し年金が多ければなぁ…」という声はよく聞こえてきました。
止まらぬ物価上昇は、年金だけで暮らす世帯の多くの家計を圧迫しています。政府も、年金生活世帯や低所得者世帯を対象に、追加の給付金の支給を検討中と公表しています。
公的年金の支給は年6回、偶数月の15日(土日祝日の場合は直近の平日)です。よって次回は10月14日。8・9月分の2か月分が合算で振り込まれます。
現役時代にはひと月に1度だった給料日。それがリタイヤ後になると「2カ月に1回」年金が振り込まれるサイクルになります。働き盛りのみなさんの中には「初めて聞いた!」という方もいるでしょう。家計管理のリズムの上でも、大きな変化かもしれませんね。
さて、公的年金には(もしかすると)それ以上に大きな盲点があります。それは、現役時代の給与と同じように「天引きされるお金」があることです。
そもそも「年金だけで生活できるのか不安」といった声が多く上がる中、毎月の年金からさらに差し引かれるお金があると聞くと心穏やかではないという人もいるでしょう。
今回は、令和の年金エイジたちの「年金に対する意識」に関する調査結果を眺めた後、年金から天引きされるお金や、令和の年金エイジが受け取る年金月額データも見ていきたいと思います。