この8月、多くの方が夏休みで旅行や帰省をされて過ごされたのではないでしょうか。シニア世代の家族と久しぶりに会うみなさんは、健康状態や認知面などの変化について少なからず気になったはず。

お盆の連休を利用して、お墓のことや介護のこと、そして避けては通れない「お金のこと」をじっくり話し合ったという人もいるでしょう。

【図グラフ1枚目】将来トイレなどの介護が必要になった場合の介護費用のまかない方(出所:内閣府)

内閣府の「令和4年 高齢者の健康に関する調査結果」によると、65歳以上の男女の約9割が、将来トイレなどの介護が必要になったら、介護費用を自分の資産(年金・貯蓄)から出すつもりだと回答しています。「ああ、うちの親もよくそう言っている」という人もいるのでは?

とはいえ、介護の経験がない場合、いったい介護にかかる費用がどれくらい必要なのかイメージすることが難しいですね。

親(や祖父母)の年金や貯蓄など、資産状況などを把握しきれていない場合は、「自分で払える!」と言われても、漠然とした不安を覚えるでしょう。

実際に介護にかかる費用は状態によって個人差がありますから、参考例をみつけることが難しいのは事実です。そこで今回は、介護費用に関するデータや、令和のシニア世代の年金事情をのぞいていきます。