「親の介護のお金」について考えてみたあとは、自分自身の介護への備えを

ここまで、介護に関する参考データや最新の年金額データを確認してきました。

介護費用は、在宅で行うか、施設入所をするかによっても費用の相場は大きく変わります。平均介護期間は約5年でしたが、これも個人差があるでしょう。

「費用が意外にかかる」「介護期間ってそんなに長くないんだな」と、感想は人それぞれかもしれませんね。

介護費用は「介護を受ける本人のお金から捻出する」のが基本。筆者が応対するお客様には、将来資金を準備するうえで、いつか必要となるかもしれない介護費用をイメージしにくいという方も多くいらっしゃいます。

かつて話題となった「老後2000万円問題」の試算中には、実は介護費用は含まれていません。「人生100年時代」と呼ばれる長寿時代を生きる私たち現役世代の老後は、想像以上に長いものとなる可能性があります。

「親の介護のお金」について考えてみたあとは、自分自身の介護への備えを始めてみましょう。預貯金や資産運用でコツコツと準備するとともに、あわせて保障をセットで考えていけたら良いですね。

参考資料

入慶田本 朝飛