8月の年金支給日は8月15日でした。お盆シーズンですが、金融機関の営業日であるため通常通り振り込まれる予定です。

公的年金は額面上の金額でもらえるのではなく、額面の金額から税や社会保険料が差し引かれ、残った金額が金融機関の口座に振り込まれる仕組みとなっています。

今回は、年金振込通知書の見方や、税金や社会保険料の天引きによって「額面月15万円」の手取りがいくらになるか試算した結果をみていきましょう。

1. 通知書には年金の額面・手取り、基本的にどちらが記載される?

年金の通知書については、額面で記載されているものがほとんどです。

年金保険料を払っている世代に送られる「ねんきん定期便」は、通常65歳(特別支給の老齢厚生年金や年金の繰り上げや繰り下げを除く)から受け取る額面上の金額です。

40歳代の方への通知書には今までに払った保険料に応じた金額が記載されます。

また、50歳代の方には、今の働き方、給与や賞与などの収入を60歳になるまで受け取ったと仮定した金額が記載されています。

手取り金額については将来の税制や社会保険制度によって変わり、将来の金額まで予想できないため、記載されません。

しかし、年金を受給出来るようになる際には「年金決定通知書」、また毎年その年度に受給出来る金額は「年金額改定通知書」「年金振込通知書」などでわかるようになります。

実際、公的年金を受給する際に、どのようなものが差し引かれ、おおよそどのくらいもらえるのか、現在の制度を見ながら確認しましょう。

次の章では、実際に年金振込通知書のモデルを確認していきましょう。