2024年10月から、子育て世帯に支給される児童手当が拡充します。

新制度で児童手当の申請手続きが必要なのは、どのような世帯なのでしょうか。

今回は、児童手当で新たに申請が必要な世帯について解説します。

記事の後半では、児童手当の支給額をシミュレーションするため、ぜひ最後までご覧ください。

1. 児童手当の現行制度と新制度

児童手当の現行制度と新制度を、それぞれ確認します。

1.1 児童手当の現行制度

児童手当の現行制度は、中学生の子どもに支給されます。

児童手当の支給額は、以下のとおりです。

  • 3歳未満:月額1万5000円
  • 3歳以上小学校修了前:月額1万円(第3子以降は1万5000円)
  • 中学生:月額1万円

現行の児童手当には、所得制限があります。

所得制限には「所得制限限度額」と「所得上限限度額」に分かれます。

  • 所得制限限度額:児童手当の支給額が一律5000円となる限度額
  • 所得上限限度額:児童手当が支給されない限度額

扶養親族に応じた限度額は、以下のとおりです。

では、10月から拡充される児童手当の新制度について解説します。