4. 国民年金の「強制徴収」は増えている?実施件数の推移
日本年金機構がまとめた「2023年度の国民年金保険料の強制徴収件数」は、以下のとおりです。
- 最終催告状送付件数:17万6779件
- 督促状送付件数:10万2238件
- 差押執行件数:3万789件
最終催告状が17万件、督促状が10万件程度送付されており、多くの人はこの時点で保険料を納めているようです。
しかし、3万件以上の差押えが執行されていることから、一部の人は期限を過ぎてもまったく保険料を支払っていないことがわかります。
また、差押え件数も増加しているようです。10年前の2013年度の差押え件数は1万476件であり、10年で約2倍にまで増えています。
こうした状況は、今後の年金制度のあり方を考えるうえでも、早急に対処すべき課題といえるでしょう。
国民年金保険料の納付がどうしても難しい場合は、免除や納付猶予の制度を活用しましょう。制度について、次章で解説します。