【2024年7月】新紙幣発行による政府のねらいとは。新紙幣がタンス預金活性化やキャッシュレス推進につながる本当の理由
<新紙幣の見本つき>元銀行員が解説
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2024年7月3日、一万円札、五千円札、千円札のデザインが変わり、新紙幣となりました。
街中でもちらほらみかけるようになった新紙幣ですが、紙幣のデザインを変えることによって政府はどのような狙いがあるのでしょうか。
今回は新紙幣というテーマから、新紙幣発行の目的や、新紙幣に関する注意点等を解説していきます。
1. 2024年7月から20年ぶりに新紙幣が発行
2024年7月3日、財務省と日本銀行は一万円札、五千円札、千円札紙幣を新しいものへと改刷しました。
実に20年ぶりとなる今回の紙幣ですが、大きく旧紙幣と変わった点として「絵柄の人物」や「立体ホログラム」があげられるでしょう。
一万円札は渋沢栄一、五千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎となっています。
千円札と五千円札に関しては、20年ぶりに、一万円札に関しては40年ぶりの変更となりました。
では、紙幣のデザインを変更することで国はどのようなねらいがあるのでしょうか。
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員
武庫川女子大学文学部卒業後、2015年に株式会社三菱UFJ銀行に入社。国内外株式の仲介、国内外の債券、投資信託、生命保険、住宅ローンなどの販売を通じ、主に個人顧客向けに資産運用提案業務に従事した。特に投資信託、保険商品の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした丁寧で分かりやすい提案が強み。表彰歴多数。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)保有。
現在は株式会社モニクルリサーチのメディア編集本部・LIMO編集部に所属。「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」では厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報から、年金制度の仕組み、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。(2024年6月21日更新)。