4. 在職老齢年金の見直しも議論されている
2024年8月5日、内閣府の有識者検討会は、在職老齢年金の見直しを提言しました。
給与が一定額を超えると年金額が減らされる仕組みが、高齢者の就労促進の妨げになっているとの指摘があるためです。
現在は基本月額と給与の合計が50万円を超えると、在職老齢年金の支給額が減る仕組みですが、今後この金額が引き上げられていく可能性があります。
5. 在職老齢年金のまとめ
働きながら年金を受け取ると、損をする可能性もあります。
在職老齢年金は基本月額や給与で変わってくるため、仕組みを理解して自身で計算できるようにしておきましょう。
また在職老齢年金は老齢厚生年金を指すため、不動産投資や株式の配当金、個人事業主として働いた場合の収入は減額されません。
在職老齢年金の支給停止を避けたい方は、お勤め以外の働き方も検討してみましょう。
参考資料
- 内閣府「高齢社会対策大綱の策定のための検討会 報告書素案」
- 日本年金機構 「在職老齢年金の計算方法」
- 日本年金機構 「在職老齢年金の支給停止の仕組み」
- 厚生労働省年金局「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
金子 賢司