内閣府は7月17日、高齢化社会対策を検討する「有識者検討会」で「在職老齢年金の見直しの必要性」について提言しました。

現行の公的年金制度には「在職老齢年金」という制度が存在します。リタイア後に引き続き会社員として働くと、年金がカットされる場合があるのです。

今回は、年金を受け取りながら働いた場合の年金の仕組みについて解説します。

1. そもそも「在職老齢年金」とは?

「在職老齢年金」制度とは、60歳以降も厚生年金に加入しながら受け取る老齢厚生年金を指します。

公的年金だけでは老後の生活が不安なので、少しでも働いて収入を得ようとするシニアもいるでしょう。

しかし在職老齢年金を受けている方は、給与や賞与の金額によっては年金の一部または全部がストップされる場合があるため注意が必要です。

次の章では、在職老齢年金の計算方法を解説します。