1.1 最低賃金が上昇する要因とは

このように最低賃金はここ数年で大きく上昇してきていますが、こうした最低賃金の引き上げは「最低賃金を現状の情勢に合わせて最適なものとすること」が目的です。

「物価は上がっているのに賃金が上昇しない」状態が続くと、国民の生活が厳しくなることから、最低賃金を調整しているといえるでしょう。

なお、消費者物価指数の推移を見てみると、以下のようになっています。

なお、2024年7月の消費者物価指数の総合指数は2020年を基準に107.8となっており、さらに物価高が続いていると見ることができます。

また、最低賃金と物価、双方とも2022年頃から上昇していることが分かるでしょう。