もうすぐ8月の年金支給日がやってきます。公的年金の支給日は年に6回、「偶数月の15日(※)」です。
ファイナンシャルアドバイザーの筆者は「老後に受け取れる年金額が少ないと聞くのですが、今から何をしていけばいいのでしょうか」というご相談をよくいただきます。
老齢年金は、原則として65歳から受け取れる公的年金。全ての方が共通して受け取れる老齢基礎年金と、厚生年金に加入している会社員・公務員の方のみ受給できる老齢厚生年金の二階建て構造です。
ちなみに、モデル夫婦世帯の1回あたりの支給額は額面で約46万円(2024年度)。老後に受け取る年金額は、現役時代の年金加入状況により個人差が出るため、理論上は「約67万円」支給される夫婦もいるのです。
そこで今回は、公的年金の全体的な仕組みを復習しながら、なぜこのような受給額の差が出てくるのかその違いや注意点について見ていきます。記事最後には「年金のみに頼らない老後計画」についてもお話ししていきます。
※15日が土日・祝日の場合は直前の平日に前倒しとなります。