5. 老後に向けて「転ばぬ先の杖」を意識した資産づくりを

老後に向けて「転ばぬ先の杖」を意識した資産づくりを

積み木を重ねている。老後資金のイメージ

takasu/shuttertstock.com

今回は、年金制度のしくみをおさらいした後、先般公表されたモデル年金、そして今のシニア世代が実際に受け取る年金額のデータを眺めてきました。

また65歳以上の単身無職世帯の消費支出はひと月14万5430円。この金額を年金だけでカバーできる、年金額が「ひと月15万円超の人」は、厚生年金保険第1号受給権者(男女全体の)46.1%となりました。

生活費や年金収入、さらには貯蓄額などは世帯によって異なります。とはいえ、リタイア後の年金生活では、ほとんどの世帯が現役時代よりも少ない収入でやりくりをしていく必要があるでしょう。

また、シニア世代の就業状態も大きく変化しつつある時代です。65歳を過ぎても働き続ける人は増えています。とはいえ年齢を重ねてからの就業は、健康状態や体力面との相談になる可能性が高まります。

また、若い頃の家計を圧迫していた住宅ローンや教育費といった大型支出は落ち着くものの、今度は医療費が増えたり介護費用が発生する可能性も。ぜひ「転ばぬ先の杖」として、若い頃からコツコツと老後に向けた資産づくりも意識していきたいものです。

預貯金、保険、資産運用などを上手に組み合わせながら、老後に備えていけたら安心ですね。