3. 高収入層なのに6割の世帯が「生活が苦しい」。その理由は?

前章にて、子育て世帯の多くが比較的高収入層に該当することがわかりましたが、厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、子育て世帯の65.0%が生活が苦しいと感じているとされています。

全世帯の結果

  • 大変苦しい:26.5%(前回20.2%)
  • やや苦しい:33.1%(前回31.0%)
  • 普通:35.8%(前回42.1%)
  • ややゆとりがある:3.9%(前回5.5%)
  • 大変ゆとりがある:0.7%(前回1.1%)

高齢者世帯の結果

  • 大変苦しい:26.4%(前回18.1%)
  • やや苦しい:32.6%(前回30.2%)
  • 普通:36.7%(前回45.1%)
  • ややゆとりがある:3.9%(前回2.5%)
  • 大変ゆとりがある:0.4%(前回0.8%)

児童のいる世帯の結果

  • 大変苦しい:28.5%(前回22.9%)
  • やや苦しい:36.5%(前回31.7%)
  • 普通:31.5%(前回39.0%)
  • ややゆとりがある:3.1%(前回5.4%)
  • 大変ゆとりがある:0.4%(前回0.9%)

平均世帯年収700万円台である子育て世帯の半数以上が、生活が苦しいと感じている理由には何があるのでしょうか。

近年続く物価高や円安の影響なども理由として考えられますが、要因として「教育費」や「住宅・土地のローン」などの負担が大きいことも挙げられます。

それぞれの具体的な負債額について見ていきましょう。