2024年から始まった「新NISA」。ニュースなどでも度々取り上げられ、「新NISA」という言葉を一度も聞いたことがない人はほとんどいないでしょう。

ただし、周りに銀行預金をすすめてくる人と新NISAをすすめてくる人がいて、結局どっちがいいのか分からないという人もいるかもしれません。

結論、銀行預金と新NISAは絶対にどっちがいいという答えはありません。それぞれにはメリットとデメリットがあります。

そこで本記事では、銀行預金と新NISAのメリットとデメリットをわかりやすく解説します。

新NISAの制度概要についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 新NISAとはどのような制度か

まずは、そもそも新NISAがどのような制度なのかを確認しましょう。

新NISAとは、投資で得た利益と配当金が非課税になる制度です。通常、投資で得た利益と配当金には約20%の税金がかかりますが、新NISAで投資をすればこの税金がかかりません。

また、2023年までの旧NISA(つみたてNISA・一般NISA)と比較して、年間に投資できる金額が増額となり、非課税期間も無期限となりました。

【写真全3枚中1枚目】新NISAの概要。2枚目以降で「新NISA積立投資のシミュレーション結果表」を見る。

新NISAの概要

出所:金融庁「NISAを知る」

2. 銀行預金のメリットとデメリット

ではさっそく、銀行預金と新NISAのメリット・デメリットを確認していきます。

まずは、銀行預金からみていきましょう。

2.1 メリット

銀行預金のメリットは、なんといっても元本保証です。基本的に銀行預金に預けたお金は減りません。

また、銀行が破綻した場合などでも元本1000万円までとその利息は全額保護されます。そのため、とにかくお金を減らさずに安全に預けたい人は銀行預金がおすすめです。

2.2 デメリット

一方で、銀行預金はお金がほとんど増えないことがデメリットです。現在の大手銀行の普通預金の金利は年率0.02%となります。100万円預けても年間200円しかお金は増えないです。

インフレでモノの価格が上がっている現代では、銀行預金は実質的にお金の価値が減ってしまうこととなります。