人生100年時代と言われている現代において、年金生活を送っているシニア世代でも働き続ける人が増加傾向にあります。
実際に、内閣府「令和6年版 高齢社会白書」によると、65〜69歳の就業率は53.5%、70〜74歳の就業率は34.5%と、いずれも過去最高となっています。
上記から、「老後は年金だけで生活する」という考えはあまり現実的ではなくなっている現状がみてとれます。
では、年金だけで100%生活を送れているシニア世代はどのくらいいるのでしょうか。
本記事では、シニア世代の年金事情について紹介していきます。
親世帯へ仕送りをしている割合についても紹介しているので、老後の収支を考えるきっかけにしてください。
1. 年金だけで生活できない高齢者世帯は41.7%
厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、100%年金だけで生活している人は「41.7%」となりました。
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)