4.2 繰下げ増額率早見表
- 66歳0ヶ月:8.4%
- 67歳0ヶ月:16.8%
- 68歳0ヶ月:25.2%
- 69歳0ヶ月:33.6%
- 70歳0ヶ月:42.0%
- 71歳0ヶ月:50.4%
- 72歳0ヶ月:58.8%
- 73歳0ヶ月:67.2%
- 74歳0ヶ月:75.6%
- 75歳0ヶ月:84.0%
たとえば、国民年金と厚生年金「月14万円」の人の場合、受給開始年齢を約5年遅らせれば、月20万円に近い受給額に増やすことができます。
留意点として、繰下げ期間中は対象となる年金を受給することができません。
つまり、受給が開始されるまでは、就労したり貯蓄を取り崩したりして、老後の生活費を確保する必要があるのです。
さらに税金や社会保険料の負担があがるため、一概にすべての人に有効とは言い切れません。
上記をふまえ、繰下げ受給を検討する場合は「何歳まで働くか」「老後資金はいくら必要か」なども考えておけると良いでしょう。
5. 年金を増やす方法は繰下げ受給以外にもある
本記事では、国民年金と厚生年金の平均月額とともに、年金として「月20万円以上」受け取っている人の割合を紹介していきました。
国民年金と厚生年金で「月20万円以上」を受け取っている割合は全体の1割程度となっています。
本記事では年金を増やす方法として「繰下げ受給」を紹介しましたが、年金を増やす方法は他にも多くあります。
たとえば、厚生年金の受給額は「年収と加入期間」によって決まるため、年収アップをして加入期間を長くするほど、厚生年金の受給額が増額しやすくなります。
また、国民年金は未納期間があった場合、年金額が減額されてしまうため、未納期間がある場合は、追納しておくことも大切です。
その他にも、国民年金・厚生年金それぞれで年金を増やす方法はあるため、将来の老後生活に備えて、今のうちに調べておくことをおすすめします。
参考資料
太田 彩子