「老後にいくらお金が必要なのかわからない」「今から何をしていけばいいのか」

ファイナンシャルアドバイザーの筆者は、このようなお悩みをきっかけに資産運用のご相談をしてくださるみなさんから、色々なお話を伺っています。

「リタイアまでに2000万円を準備すれば問題ない?」「新NISAを活用して投資を始めてみよう」など、様々な視点から、ご自身の資産と将来について、長期的なプランを作ろうと考えていらっしゃる方が多い印象ですね。

では、実際に2000万円の貯蓄があれば老後は安泰なのでしょうか。老後資金準備のために今からできる手段は新NISAだけなのでしょうか。

そもそも必要となる老後資金は人それぞれですから、ひとことで「いくら必要」と断言することはできません。また昨今のような止まらぬ物価や、株価の急落など、個人の努力ではどうにもならない環境の変化が起こることも想定しておく必要があるでしょう。

働き盛りの現役世代が、老後を見据えたマネープランを立てるとき、今のシニア世代のお金事情を知ることは何らかのヒントになるはずです。

そこで今回は、70歳代のお金事情を深掘り。かつて話題となった「老後2000万円問題」を無理なくクリアする「貯蓄3000万円以上を持つ世帯」の割合をチェックします。

また、いまの年金世代が実際に受け取っている年金額データも整理してご紹介。最後までじっくりとご覧ください。