2. 【金融資産なし含む】70歳代おひとりさま世帯「貯蓄ゼロ」割合は?

年金の受給開始時期は、原則65歳からです。

独立行政法人労働政策研究・研修機構が公表した「60代の雇用・生活調査結果」によると、「経済上の理由:76.4%」や「いきがい・社会参加:33.4%」などを目的に60歳代で働く方が増加傾向にあります。

70歳代になると、仕事をリタイアして老後生活をスタートされる方も増えてきますが〈70歳代のおひとりさま〉はどれくらい貯蓄があるのでしょうか。

金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」をもとに、70歳代おひとりさま世帯の【リアルな貯蓄事情】を確認します。

70歳代・ひとり世帯の貯蓄円グラフ

70歳代・ひとり世帯の貯蓄円グラフ

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」をもとにLIMO編集部作成

 

2.1 【金融資産なし含む】70歳代おひとりさま世帯「平均貯蓄額・中央値」

  • 平均:1529万円
  • 中央値:500万円

70歳代おひとりさま世帯の「平均貯蓄額は1529万円」です。

十分な老後生活ができる貯蓄があるように見えますが、あくまでも平均額となっています。

貯蓄額は個人差が大きく、70歳代おひとりさま世帯の「中央値は500万円」。

70歳代おひとりさま世帯の26.7%は、「貯蓄ゼロ」というのが現状です。