2025年6月13日の支給分から、公的年金の受給額が1.9％引き上げられます。
厚生労働省が示すモデルケースでは、国民年金（満額）で月1308円、厚生年金（夫婦2人分）で月4412円の増額となり、年換算ではそれぞれ1万5000円超、5万円超の増加となる見込みです。
とはいえ、実際に受け取る年金額は、加入期間や収入状況によって大きく異なります。
この記事では、60歳代から90歳以上までの平均年金月額を一覧表でご紹介します。
また、厚生年金と国民年金の仕組みや受給者全体の平均月額も紹介するので、年金について理解を深めておきましょう。
1. 【2025年度の年金額改定】厚生年金と国民年金の受給額が1.9％アップ
2025年度の年金額は、2024年度と比べて1.9％の引き上げとなりました。
- 国民年金（老齢基礎年金（満額・1人分））：6万9308円（+1308円）
- 厚生年金（夫婦2人分）：23万2784円（+4412円）
※昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円（対前年度比＋1300円）
※厚生年金は「男性の平均的な収入（平均標準報酬（賞与含む月額換算）45万5000円）」で40年間就業した場合に受け取り始める年金（老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金（満額））の給付水準
モデルケースの増額分を年換算すると、国民年金（満額）で1万5696円、厚生年金（夫婦2人分）で5万2944円増加することになります。
ただし、実際の支給額は収入や加入期間によって大きく異なるため、個人差が大きくなる点には注意しましょう。
なお、改定後の年金額が反映されるのは、6月13日の支給分からとなります。
