年齢が上がるにつれて収入アップが期待できることから、各年代によって支出額が変化する傾向にあります。
では、各年代における支出額の割合はどのようになっているのでしょうか。
本記事では、2024年7月に公表された最新データより、20〜70歳代における支出額の割合について紹介していきます。
将来の収入源の柱となる「公的年金の平均月額」についても紹介しているので、老後の収支や老後資金を考えるきっかけにしてください。
1. 【年代別】支出額の割合
まずは、年代別における支出額の割合から確認していきましょう。
厚生労働省の「令和5年 国民生活基礎調査」によると、20歳代〜70歳代の支出額の割合は下記の結果となりました。
1.1 20歳代〜70歳代の支出額の割合
20歳代前半においては、15万円未満の割合が半数を占めていますが、20歳代後半〜50歳代にかけて、25万円以上の高額支出の割合が徐々に増加しています。
60歳代以降は、10〜20万円といった中程度の支出割合が増加し、高額支出の割合はやや減少傾向となります。
30歳代〜50歳代は、子育てや住宅ローンといったライフステージの変化が多く支出が増加しているのでしょう。
一方で60歳代以降は、定年退職を迎え、年金が主な収入源となることから支出額が緩やかに減少しているとうかがえます。
とはいえ、年金受給が開始される65歳以降も、支出額20万円以上を占める割合は半数を超えています。