5. 老後に向けた準備とは?2つの方法を解説

ここまで、年金受給額などについて見ていきました。

実際の受給額では、年金だけで生活できるから安心と思える方は残念ながら多くはないでしょう。

つまり、何かしらの準備が必要であるということです。

5.1 NISAの活用

NISA(少額投資非課税制度)は、株式や投資信託などで得た利益が非課税で受け取れる制度です。2024年に新制度となり大きな注目を浴びました。

これまで資産運用に興味がなかった方も、この機会に始めてみたいといった相談が数多くありました。

NISAを活用した積立投資は、毎月一定の金額を積み立てていくことで、老後に向けて貯金だけでは貯められない資金を作っていくことが可能です。

また、少額からでも始めることができるので無理なく続けやすい仕組みとなっています。

5.2 生命保険を活用した資産運用

資産運用は、基本的に長期を想定したものです。

老後を考えるうえで経済的な部分ももちろん大切ですが、健康面も考慮していく必要があるでしょう。

例えば、大きな病気になってしまい治療費がかさみ、収支のバランスが崩れてしまうこと。

すると、将来に向けて毎月掛け金を掛け、老後に向けた準備が続けられなくなってしまうことも想定できます。

せっかく老後の準備をしても、こうした事態が起こってしまうと計画が頓挫してしまいます。

このような時に、有効なのが「変額保険」です。

変額保険は万が一のお金を保険で準備でき、大きな病気になってしまった際には保険料の支払いが免除されるなどといった保険の機能を持ちながら、将来に向けた資産運用もできるといういわば資産運用と保険の「二刀流」なのです。

老後に向けた準備は何もお金だけではありません。

こうした健康面へのリスクも考えられるとより安心した準備ができます。

もちろん、資産運用は個々で合う合わないがあるので、まずは知ることが大切です。

6. まとめにかえて

今回は、夫婦で「約46万円」「約51万円」支給される夫婦について解説を行いました。

一見高額に見えますが、年金の支給は2か月分です。

さらに、受け取ったところから税金や保険料が引かれるため手取り額は想定より少なくなることにも注意が必要でしょう。

安心した老後生活を迎えるためにも、経済的な部分だけでなく、健康面にも配慮しながら、この機会に将来への準備を始めてみてはいかがでしょうか。