偶数月は年金受給月。働いている現役世代の方たちにはあまりピンと来ないかもしれませんが、年金を受け取っている方には待ち遠しいことでしょう。
では、この年金をどのくらい受け取れるのかはご存知でしょうか。
標準的な夫婦での受け取りは「約46万円」とされています。
この金額を聞いてどう感じましたか。意外ともらえるなと思う方もいるかもしれませんが、実はこの金額は夫婦2か月分の受取額です。
さらに、この年金額はあくまで標準的なものなので、金額には世帯や個人間で異なり差が出てきます。
条件によっては「約51万円」の受給をしている夫婦もいます。
そこで今回は、この年金について制度を確認し、年金受給の平均値などをみながら、老後の生活について考えていきましょう。
1. 日本の公的年金制度とは?厚生年金と国民年金
日本の年金制度はざっくり言うと、「国民年金」と「厚生年金」という二2階建て構造になっています。
1.1 国民年金(1階部分)とは
- 対象者:基本的に日本に住む20歳から60歳未満の全員
- 保険料:毎年変わるが一律同じ金額
- 年金額:払った期間で決まる
1.2 厚生年金(2階部分)とは
- 対象者:主に会社員や公務員
- 保険料:給料に応じて決まる
- 年金額:働いた年数や収入によって変わる
ちなみに、2024年度の国民年金の満額は、月額6万8000円(67歳以下の場合)です。
どの年金をいくらもらえるかは人によって違うので、自分の状況を事前に確認しておくといいでしょう。