4. 富裕層の心構えを真似してみて
富裕層の実態について確認してきましたが、相続や贈与によって富裕層となった方も多いことがわかりました。これは日本の少子高齢化の影響が大きいでしょう。
日本では、これから大きな資金を受け継ぐ方がどんどん増えていく傾向にあります。
しかし、例え相続や贈与によって大きな資産ができたとしても、自分で資金を作り続けない限り、ぜいたくな暮らしを長く続けることは難しくなります。
相続や贈与がある方もそうでない方も、大切なことは今ある資金を絶やさず増やしていくことです。
そのための方法として、副業などで収入を増やすことが考えられます。ただしこれは労働時間が増えることになるため、自分のキャパシティを超えない範囲で取り組む必要があります。
「働く時間はこれ以上増やせない」という方は、NISAやiDeCoなどの資産運用を考えてみましょう。お金にお金を稼いでもらう方法なので、知識さえつければ働かずとも資金を積み上げることにつながります。
今ある資金をすぐに使い込むのではなく、今後に向けた資金効率を上げた仕組みを作ることから優先して考えていきましょう。
参考資料
- 株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」
- Black Card Ⅰ 株式会社「ラグジュアリーカード利用データ調査」
- Black Card Ⅰ 株式会社「ラグジュアリーカード会員 ライフスタイルに関する調査」
- 金融庁「NISAを知る」
- 厚生労働省「iDeCoの概要」
川勝 隆登