1.1 一代で大きな資産を築く人も少なくない
相続でまとまった資産を受け取ると聞くと、「うちにはそんな資産はない」、「一部の恵まれた家庭だけ」と感じる人もいるかもしれません。
たしかに、相続税が発生しているのは全体の9.6%となっています。
ただし、筆者は銀行員として多くのお客さまと接してきましたが、一代で大きな資産を築いている人にも多く出会いました。
その中で、一代で資産を築いている人には、共通した特徴がいくつかあることを実感したのです。
次の章でくわしく紹介していきましょう。
2. 富裕層の特徴(1)お金の使い方にメリハリがある
富裕層と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。
「派手にお金を使っている」、「欲しいものを何でもすぐに購入できる」といった印象を持つ人も多いかもしれません。
たしかに、筆者が出会ってきた富裕層の中には、驚くほど高価なものを購入したり、豪華な旅行に出かけたりする人も見られました。
しかし、普段から派手に散財しているかというと、決してそうではないのです。
むしろ、普段は倹約に取り組むなど、支出をしっかりと管理されている人が多かったように思います。
特に、一代で資産を築いてきた人は「コツコツとした積み重ねが大事」ということを知っているため、「無駄な出費は極力減らしたい」という考えの人が多く見られました。
まとまった資産を築くためには、「どんなことにお金を使うべきか」という意識をしっかりと持っておくことが大切です。