全国的に梅雨が明け、本格的な暑さが到来しています。
この酷暑を乗り切るための支援として、政府は2024年8月~10月までの3ヶ月間、電気代やガス料金の支援を行うことを発表しました。
歴史的な円安や物価高も生活に大きな影響を与えるなか、富裕層のお金に対する価値観へ注目が集まっています。
本記事では、富裕層への仲間入りをするきっかけについて紹介していきます。
後半では、筆者が銀行員としての経験を通じて感じた富裕層の特徴についても紹介しますので、家計を見直す際の参考にしてみてください。
1. 相続でまとまった資産を受け取る人が増加している
国税庁の調査によると、2023年は約15万人の被相続人が相続税の課税対象となり、合計で約22兆円もの資産が受け継がれています。
これを単純に1人あたりで割ると、被相続人につき1億5000万円の資産を相続している計算です。
同調査によると、相続税の申告を行う人数や相続資産額は年々増加している状況ですので、相続をきっかけに富裕層へ仲間入りする人も珍しくないでしょう。
1.1 一代で大きな資産を築く人も少なくない
相続でまとまった資産を受け取ると聞くと、「うちにはそんな資産はない」、「一部の恵まれた家庭だけ」と感じる人もいるかもしれません。
たしかに、相続税が発生しているのは全体の9.6%となっています。
ただし、筆者は銀行員として多くのお客さまと接してきましたが、一代で大きな資産を築いている人にも多く出会いました。
その中で、一代で資産を築いている人には、共通した特徴がいくつかあることを実感したのです。
次の章でくわしく紹介していきましょう。
2. 富裕層の特徴(1)お金の使い方にメリハリがある
富裕層と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。
「派手にお金を使っている」、「欲しいものを何でもすぐに購入できる」といった印象を持つ人も多いかもしれません。
たしかに、筆者が出会ってきた富裕層の中には、驚くほど高価なものを購入したり、豪華な旅行に出かけたりする人も見られました。
しかし、普段から派手に散財しているかというと、決してそうではないのです。
むしろ、普段は倹約に取り組むなど、支出をしっかりと管理されている人が多かったように思います。
特に、一代で資産を築いてきた人は「コツコツとした積み重ねが大事」ということを知っているため、「無駄な出費は極力減らしたい」という考えの人が多く見られました。
まとまった資産を築くためには、「どんなことにお金を使うべきか」という意識をしっかりと持っておくことが大切です。
3. 富裕層の特徴(2)資産を分散している
富裕層は、保有資産を1つに集中させず、株式や不動産などさまざまなところへ分散させています。
前述の国税庁の調査から見ても分かるように、相続財産は預貯金だけでなく土地・家屋や有価証券など多岐に渡っている状況です。
資産を分散することには、リスクを低減したり、長期的に資産を成長させたりする効果があります。
たとえば、株式や投資信託などの金融資産は、経済成長の恩恵を受けて資産価値が上昇するなど、効率的に資産を増やせる点がメリットです。
もちろんリスクについては十分考慮する必要がありますが、「資産は預貯金のみ」という人は、他の資産へ振り分けることを検討してみてもよいかもしれません。
4. 富裕層の特徴(3)税金対策に取り組んでいる
多くの富裕層が関心を寄せているのが、税金対策です。
私たちの普段の生活に深く関わりがあるのが、所得税や住民税、消費税ですが、このうち所得税は所得が多い人ほど税率が高くなる仕組みとなっています。
そのため、より手取り額を増やすには、積極的に税金対策に取り組むことが欠かせません。
たとえば、所得税や住民税を軽減する方法として次のような例が挙げられます。
- iDeCo(個人型確定拠出年金)
- 生命保険
- 医療費控除
- 住宅ローン控除
iDeCoは将来の年金を自ら準備するための制度で、掛金を全額所得控除できるメリットがあります。
税金対策に取り組みながら資産形成ができる制度ですので、活用を検討してみるのもよいでしょう。
5. お金との向き合い方を見直してみよう
富裕層には恵まれた環境でただ資産を受け継いだだけでなく、自ら一代で資産を築いた人も多くいます。
いきなり富裕層を目指すことは難しくても、そうした人の考え方や行動を少し取り入れてみるだけでもお金に対する考え方が変わるかもしれません。
まずは、家計の見直しを行い、自分の収支を正しく把握するところから始めてみましょう。
参考資料
椿 慧理