2024年6月21日に行われた記者会見で、岸田首相は5月使用分をもって終了した電気・ガス代の補助を8月使用分より再開すると発表しました。
物価高対策のひとつ「酷暑乗り切り支援」として、8月・9月・10月の3カ月間限定となります。
食品や生活必需品の値上げが続く中、大幅な収入アップの手段が限られる年金生活者にとっては有益な支援となるでしょう。
しかし、こうした支援策は継続されるものではないため、早いタイミングで家計収支のバランスをとり、暮らしを安定させたいものです。
本記事では、厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、最新の厚生年金と国民年金の受給額を確認していきます。
現代の年金生活者は毎月どれくらいの年金収入を受け取っているのでしょうか。「年齢別の平均月額」、「月額いくらを受け取る人が多いのか」という視点で細かく見ていきます。
1. 年金収入だけで生活できる世帯は半数以下…
厚生労働省「2022(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、公的年金だけで生活できる高齢者世帯は41.7%となっています。
高齢者世帯の半数以上が、年金収入だけで老後の生活費をカバーできていません。
では、具体的に老後に受給する年金額はどれくらいなのか。
厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、国民年金と厚生年金(国民年金を含む)の平均月額を確認しましょう。まずは60歳代~80歳代までの年齢別で見ていきます。