4. 年金高額受給者でも「老後は安泰」とは言い切れない
8月15日の支給日に「約67万円」もらえる夫婦・もらえない夫婦の違いを見ていきました。
「約67万円」の高額受給者はかなり少数派でうらやましい存在といえます。しかし、それでも決してこれで安心とは言えません。
1回あたりの年金が67万円なので、月額にして33万4721円。これは夫が報酬54万9000円、妻が報酬37万4000円の場合の年金例ですから、現役時代に比べてかなり収入額が減る(▲58万8279円)ことになります。
老後は住宅ローン返済や子どもの教育費などが削減できるとはいえ、生活水準を下げるのは簡単なことではありません。それぞれの世帯の支出額に照らして、計画的にやりくりするのはどの家庭でも同じといえるでしょう。
なお、年金額はあくまでも額面であり、実際には税金や社会保険料が天引きされることにも注意が必要です。実際の振込額は、年金振込通知書という書類で確認できます。
とくに保険料は年々上昇傾向にあるため、年金が高い人ほど負担に感じることも。
実際の振込額は年金振込通知書などで確認するようにしましょう。