1.1 日本に富裕層はどのくらいいる?

同じく野村総合研究所の調査によると、日本の富裕層は139万5000世帯(2021年時点)あり、純金融資産総額は259兆円に上るとのことです。

【写真1枚目/全3枚】純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数。後半の写真で「お金持ちとそうでない人の特徴」の一覧表も紹介

純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数

出所:野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」

5億円以上を有する超富裕層も含めれば148万5000世帯となり、純金融資産総額は推計364兆円に上ります。

全世帯の純金融資産総額1632兆円のうち、富裕層以上の世帯が有する資産額は約22.3%に上る計算です。

1.2 富裕層・超富裕層は増加傾向に

2005年から2021年までの推計結果を見ると、富裕層・超富裕層の世帯数および純金融資産額は、2013年から一貫して増加傾向にあります。

純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数の推移(2005年~2021年の推計結果)

純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数の推移

出所:野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」

富裕層・超富裕層が増加している要因の1つとして、金融商品などの価格が上昇していることが挙げられます。

日本円以外の資産を多く保有していた世帯ほど、株高や円安などの恩恵を受けたことでしょう。

特に富裕層の方々は元手となる資産が大きいので、お金がお金を生む好循環があったものと推察されます。

では、お金持ちとそうでない人の違いは、単純に保有資産の違いなのでしょうか。

次章にて、お金持ちとそうでない人の特徴について見ていきます。