2. 高齢者世帯の平均所得額はいくら?

厚生労働省「2023(令和5)年国民生活基礎調査の概況」によると、2022(令和4)年1月1日から12月31日までの1年間の、高齢者世帯の平均所得額は304万9000円でした。

各種世帯の1世帯あたり「平均所得金額」年次推移

各種世帯の1世帯あたり「平均所得金額」年次推移

出所:厚生労働省「2023(令和5)年国民生活基礎調査の概況」

2.1 高齢者世帯の1世帯あたり「平均所得金額」年次推移

  • 1985(昭和60)年:210万6000円
  • 1998(平成10)年:335万5000円
  • 2022(令和4)年:304万9000円

また、厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、年金の平均受給額は以下のとおりです。

  • 国民年金のみを受け取る平均年金月額:5万6316円
  • 厚生年金の平均年金月額(併給する老齢基礎年金の額を含める):14万3973円

高齢者世帯の平均所得と年金額には差があるため、年金だけでなく就労して給与所得を得ている高齢者世帯が多いと推測できるでしょう。

ゆとりのある老後生活を送るために、「65歳以上も働く」という選択は有用です。

実際に、65歳以降に就労する方の割合は増加傾向です。次章で詳しくみていきましょう。