3. 【新機軸のオープンイヤー型ヘッドホン】体験して驚いたオープンなのに高密度の音!

筆者はオープンイヤー型のイヤホンをいろいろと試してきましたが、いつまでも装着していられるような快適性には満足しつつ、音楽を楽しむには物足りないなということを常々感じてきました。

ただそこはデバイスと外の音を同時に聞くために仕方のない部分と割り切っていたのですが、nwm ONEの音は驚くほど音の密度が高い!ハウジングのある通常のヘッドホンと同じような凝縮した音の固まりをしっかりと感じることができました。そして、その状態で普通の声量で人と会話もちゃんとできる。ちょっと脳みそがバグりそうな体験でした。

装着イメージ。ハウジングがなくすっきりとしたデザインながら、それが逆に存在感がある

ヘッドホンの画像

筆者撮影

人の多い会場での試聴だったのでもっと静かな場所ではどうなるか分かりませんが、音漏れもほぼ完璧にシャットアウトしていると感じました。nwm ONEを耳の30cm以内に近づけてようやく「音鳴ってるかな?」というレベルで、外出先で使用するときにはかなり安心感がありそうです。

イヤホンのときからNTTのPSZ技術が凄いというのは体感していましたが、ヘッドホンだとその凄さが際立ちます。nwm ONEにおけるPSZ技術は「見えないハウジング」とでも言えるくらいに音の範囲をコントロールしていることがよく分かりました。

内側から見ると、耳にそのままスピーカーが触れるような構造

ヘッドホンの画像

筆者撮影

オープンイヤー型という特性をうまく生かしている点として付け加えておきたいのが、本体の軽さです。ヘッドホンながら約185gと軽量で、装着していても頭への負荷はあまり感じません。ハウジングによる耳への圧迫感もなく、通常のヘッドホンより長時間の使用に適していそうです。

軽量で持ち歩きや長時間使用にも向いていそう

ヘッドホンの画像

筆者撮影

4. 【新機軸のオープンイヤー型ヘッドホン】nwm ONEのスペック

nwm ONEのスペックは以下の通りです。

  • 価格:オープン価格で実勢価格は3万9600円前後
  • カラー:ダークグレイ、ライトグレイ
  • 再生周波数帯域:40Hz~20000Hz
  • Bluetoothバージョン:Bluetooth Ver.5.3
  • Bluetooth Class:Class 1
  • 対応コーデック:SBC/AAC/LC3/CBSD,mSBC
  • 電池持続時間:最大20時間(音楽再生時)
  • 充電時間:約1.5時間
  • マルチペアリング:8台
  • マルチポイント:最大2台
  • 付属品:USBケーブル 1.2m(Type-C - Type-C)
  • その他の対応機能:360 Reality Audio、Auracast

nwm ONEの価格は約4万円となかなか高価です。ただ現時点で類似製品がない、オープンイヤー型の新境地を切り拓いている、デザインも洗練されている…といったあふれんばかりの魅力を考えれば、妥当な値段と言えるかもしれません。

テレワークを快適にするアイテムと考えるとちょっとハードルが高いですが、テレワークを快適に&音楽も高音質で楽しめる一石二鳥のアイテムと捉えれば納得感も出てくるのではないでしょうか。

nwm ONEはAmazon直営店・楽天市場直営店・家電量販店などで販売されるほか、7月20日・21日には代官山蔦屋書店で開催される「オーディオLABO Session1」で、7月27日には「夏のヘッドフォン祭mini2024」で展示が行われます。「まずは聴いてみて」と人に推せる製品だったので、興味のある方はぜひ現物を手に取ってみてください。

参考資料

大蔵 大輔